前回は床まで完成したので、いよいよ壁パネルの作成です!
前回をご覧になってない方はこちらからどうぞ!↓
作成している写真が見当たらなかったのですが、立ち上げ直後の写真を発見したので今回はそちらからお話していこうと思います。
壁パネルは屋根の形状で考える
はい、これが壁パネルを作成し、エイヤっと立ち上げたところです。
壁パネルの作り方ですが、まず材料はほぼ2×4材で作成しております。
横の長さは床が既に決まってますので、それに合わせるとして、問題は縦の長さです。
縦の長さは作ろうとしている小屋の屋根形状によって違いがあります。
例えば三角屋根にする場合、壁パネルのさらに上に三角状の枠組みをする必要がありますので、
壁の高さ=室内の高さ
にはなりません。(端っこの部分は近い高さになりますが…)
ストロクが作った小屋は片流れと呼ばれる屋根で、雨水や積雪を一方向に落とす形状となります。
この場合は壁の高さ=室内の高さとなります。
屋根形状に関しては美観・条件によって異なってくるので、よ~く考えて決めてください。
ストロクは雪国で屋根に積もった雪を手前側(入り口側)に落とす必要があったので、基本は片流れの形状となっています。(入り口側に落とす形状にすることは稀だと思います。)
そして片流れの形状を活用し、室内高が高い部分にロフトを作る算段だったので、写真の奥側は非常に高さのある壁となっています。
2×4縦材のピッチですが、455mmピッチでパネルに組み込む必要があります。
2×4材の真ん中から次の2×4材の真ん中までの距離が455mmということです。
これは前回作成した床の土台にも共通して言えることなのですが、床に張る合板・後から壁に張るOSBの幅が910mmのためです。
455mmピッチにしておくことで、合板を張る際に両端と真ん中に下地(2×4材)がくることになるので、打ち込み・張り付けができることになります。
開口部の注意点
ここで一つ注意点なのですが、壁パネル作成時には既に『窓やドア等の開口部の位置』は決めておく必要があります。※上記写真の赤い部分です。
位置を決めるということは、開口部の大きさも決める必要があります。
実際にはめ込む窓やドアの大きさに合わせて開口部を作る必要があるということです。
次に開口部は強度が低下するので最上部は補強する必要があります。※上記写真の青枠部分です。
補強材は2×10材を2枚重ねにして取り付けます。
ちなみにストロクは2×10材の間に12mm厚の合板を挟めて2×4材の幅に合わせています。
※2×4の幅=89㎜に対して、2×10(38㎜厚)+ 合板12㎜厚 + 2×10(38㎜厚)= 88mm
壁面で支える2×4工法なので上部の補強は忘れないでくださいね!
2×4工法の弱点
実際に建て終わってしまえば弱点でも何でもないのですが、2×4の壁パネルは合板を張って初めて強度が出ます。壁を組み上げている最中はグラグラですので、要所に筋交いや、とりあえずOSB合板を張り付けてあげる必要があります。
一人で作業する場合は
① 壁の垂直 ② 壁同士の直角
以上の2点を確認しながら、とりあえず筋交い等で固定し、再確認してから壁パネルを床に向かって固定します。
この時の『床に壁を上から打ち込む工程』を想定して、最初に作った土台の外周部分は2×10材を2枚重ねにしています。※詳細は前回記事を参照。
1枚だと38㎜厚しかありませんので打ち込みが大変になるのと、強度的にも不安です。
そしてOSBを張りながら窓や出入口の開口部分をトリマーでくり抜いていきます。
開口部にトリマーのビットが差し込めるぐらいの穴を開けて、目地払いビットを使えば簡単にくり抜けます。(写真が無くてゴメンナサイ!)
全て張り終えたら…いよいよ屋根です!
いよいよ屋根なのですが、屋根形状は前述しました通り『片流れ』です。
ストロク流、片流れ屋根の構造は非常に簡単で『2×10材を455㎜ピッチで渡す』だけです。
2×10を使用することで余計なことを考える必要は無く、時間も短縮できます。
強いて加工した部分と言えば、最後に取り付ける『破風』(はふ)を2×6材にしたかったので、建物自体から飛び出る部分が細くなるようにカットしてから取り付けています。
側面図で説明するとこんな感じ↓
上記図は小屋の側面図で、前述した加工する2×10屋根材は赤部分です。
これの両端を小屋の建物に合わせて(青いライン)でカットします。
2×10材の出来上がりの太さは、2×6材を取り付けた時に2×10の断面(木口)が隠れればOK。
ここで1点ポイントですが、壁に張るOSB材を屋根材にも固定すること。
※上記図両端のオレンジの板
また、このOSBは土台部分(緑色の部分)にも固定し、尚且つ土台より少し伸ばす。
↑で、雨水から土台を守ってくれる。後ほど防水透湿シート・外壁をOSBの長さよりさらに伸ばして張るので水仕舞いは盤石になる…ハズw
片流れ屋根の落とし穴
しかし入り口側に傾いてる片流れの屋根。
落雪の都合上、奥や横には雪を落としたくないのでしょうがない部分なのですが、このままでは雨の日に小屋に入ろうとすると屋根から雨水が落ちてくるので不快感がハンパじゃないですw
ということでここで一工夫…
はい、入り口部分に小さな三角屋根を追加する作戦ですw
ついでに入り口までの土台高さが高すぎたので、少し高さを下げ段差を設ける形で小さなポーチ部分を同時に作成しました。
ポーチ部分は土台と同じ様な構造ですが、屋根を支える役割を担ってもらうために、手前角部分2箇所から2×4材2枚重ねの柱を立てております。
一般的な柱を使用せず2×4を2枚重ねにした理由は、三角屋根の構造にマッチさせやすかったからです。2枚重ねの長さを変え、上部の2×10を受けられる形になっています。
見た目はアレですが加工無しで組み上げることができるので、時間の短縮になります。
屋根が無い状態=タイムイズヤネーということです…さぶっw
でも冗談抜きで早く雨を凌げる状態にしたかった!
これが全てですね(ΦωΦ)
お気付きの方もいるでしょうが、ポーチ部分を作成→構造は土台と同じ…
はい、そうです。基礎(束石)の追加ですw
時間短縮した部分が全て穴掘り作業で失われることとなりましたw
2×10材用のハンガーを使用したので、2箇所で済みましたが…それでも一苦労です( ゚Д゚)
今日はここまで!
次回で外観完成までいけるかな?
YouTube動画のほうも宜しくお願いしま~す♪ ٩( ”ω” )و
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