2024年2月22日…
彗星の如く、コメリからインパクトドライバーが発売された。
その名も『UB18VIDⅡ』
前作『UB18VID』の後継機にあたる機種である。
正直、UBERMANNシリーズ(以下ウーバマン)にはまだ存在しない電動工具がある中で誰が既存の後継機種が出ると想像しただろう…
今回はそんな感じで突如登場した ”UB18VIDⅡ” をコメリさんから提供して頂いたので正統進化っぷりをお伝えしたいと思う。
ちなみに前作は使った事が無いので使用感は知らん…w
ウーバマンとは?
ホームセンター大手のコメリがプロ用ツールとして開発した自社ブランドの電動工具である。
紹介するインパクトドライバーの他、以前紹介したインパクトレンチやグラインダー、丸ノコやレシプロソー等、一通りの電動工具が発売されている。
いずれも ”赤” を基調としたカラーリングが特徴的でプロ用ツールならではの高い性能かつリーズナブルを両立させた実用的なツールが揃っている印象。
ちなみに以前紹介したインパクトレンチについては以下の動画、記事を参考にしてくださいまし。
『UB18VIDⅡBFS』のセット内容
今回はハードケースに入ったセット商品を提供していただいた。
もちろん新型インパクトドライバー単体での販売もされているのでご安心を。
ハードケースには便利なサイドポケットもあってビット等を収納できる。
真ん中は深さもそこそこあるのでソケットビットなんかも収納が可能。
ハードケースを開けてみると中はフカフカのスポンジに包まれている。
これなら安心して持ち運びができるだろう。
主な内容物は以下の通り。
- 取扱説明書
- インパクトドライバー本体
- 冷却ファン付き急速充電器(過去のものと同じ)
- 18V 5.0Ah 専用バッテリーパック×2個
- ベルトホルダー(取り付けネジ付き)
- 両頭プラスビット
なお急速充電器、バッテリーパックは単体でも販売されており、バッテリーパックは2.5Ahの物も販売されている。
少しでも重量を軽くしたい場合は2.5Ahの選択もありだと思う。
それにしても本体がくっそ格好良い。
見た目なので好き嫌いには個人差があるが、ストロクにとってはまさにツボである。
主な仕様・機能
LEDライトは3段階、打撃力は4段階で切り替えが可能
切り替えは本体下部にある操作パネルからボタンを押して切り替える。
真ん中がLEDライトの切り替え、画面右が打撃力の切り替えとなる。
打撃力のトルク・回転数は以下の通り。
打撃力 | 操作パネル点灯数 | トルク | 無負荷回転数 |
---|---|---|---|
MAX | 4 | 185N・m | 0~3,600rpm |
強 | 3 | 180N・m | 0~3,200rpm |
中 | 2 | 50N・m | 0~2,100rpm |
弱 | 1 | 20N・m | 0~1,100rpm |
無負荷回転数が『0~』となっている通り、トリガーは無段階変速になっている。
優しく握ることで『トロ火』での運転も可能。
一番左のボタンは ”オートストップモード” となっており『逆転時』にのみ操作できる。
ONにすることで逆転時にオート(自動)でストップ(止まる)する。
もはや当たり前の機能になっているが、ビットは挿し込むだけで装着完了!
抜く時だけスリーブを引っ張る。
ウーバマン新型インパクトドライバー『UB18VIDⅡ』の特徴
①前機種よりも約30%軸ブレが軽減
ツインボールベアリング搭載によって軸ブレが約30%した。
またそれによって静音化にも繋がっている。
②ヘッドの長さが短い
113.5mmなので狭い場所にも頭が入るので作業性が格段に向上した。
③メインカラーの変更
以前までは ”赤” を基調とするデザインだったが、新型は ”黒 ”を基調として ”赤” は差し色に。
とまぁ前作からの比較を書き連ねた訳だが、なんせ前作のインパクトドライバーを知らんので次は実際の使用感について語ってみる。
軸ブレのテスト
比較対象がちょいとショボいが手持ちの機種と比較してみた。
左からRYOBIの14.4V、ウーバマン18V、中華のマキタもどき18V。
軸ブレを比較するため長めのビットを使用してトルクはMAXで比較。
言うまでもなく中華は早々に脱落w
軸ブレが明らかに酷い( ゚Д゚)
ずっとメインで使ってきたんだけどね…
ってことでRYOBIとウーバマンの一騎打ちに。
画像では非常に分かりづらいがウーバマンの方が明らかに軸ブレが少ない!
まさか非力な14.4Vの機種にも勝てるとは思わなかった…恐るべし。
動画だと違いがハッキリ分かるので是非Youtubeで確認してみてほしい。
コーススレッドの打ち込み&穴開け
これは単純にスピード・トルク・カムアウトのしづらさを比較。
スピードとトルクはマジでビビったw
打ち込みスピードが想像していたより遥かに速い!
いつものインパクトドライバーだと思って扱うと度肝を抜かれるだろう。
いや普段から良い機種を使ってる人は知らんけどw
ハイパワーに慣れない人は打撃を一段階落として180N・mの状態で打ち込むと非常にしっくりくる。
恐らくそのためにわざわざ5N・mの差を設けて一段階作ったんじゃないかな?
この5N・mの差が痒いところに手が届いている設計だと感じた。
そして穴開けに関してもハイパワーも見せつけ他を圧倒!
同時にスタートさせると穴開け速度の違いは明白!
今までは正直インパクトドライバーにそこまで軸ブレを求めてはいなかった自分。
でも比較してみて穴開け時も『真っ直ぐに入っていく』という違いを実感した。
これは確かに精度に差が出るなと。
そして何より『カムアウトのしづらさ』は操作する手の負担が随分違うものなのだと。
総評
静音なのに圧倒的ハイパワー、コンパクトで充実の機能性、軸ブレ低減による精度の向上。
冗談抜きで想像より格段に良いインパクトドライバーだった。
ブログというコンテンツでは非常に伝えづらいので本機こそ是非動画を見てほしい。
正直マキタのハイエンド製品等と比べるとまだまだ繊細さに欠ける部分もあるのかもしれない。
しかしながら価格の面では優位に立っているので、高価格帯の中でコスパを考えるとピカイチなのかなと。そして本機はコメリのプロ向け電動工具なのだが、これからDIYを始めようとする初心者さんにもオススメできる良い製品だと思った。
話は変わるが自分の中ではインパクトドライバーが最もよく使う電動工具だと考えていて、一番最初に購入すべき電動工具だと考えている。
何故かというと『締める・穴を開ける・切る・削る』のうち、2つを賄えるから。
オススメの購入順は『インパクトドライバー ⇒ 電動丸鋸(もしくはジグソー) ⇒ サンダー』
一般的にオススメしている電動工具の購入する順番とは違うのだが、インパクトドライバーと丸鋸等の切断できる工具があれば最初は何とかなるし、ある程度の物は作れる。
仮に途中で挫折したとしてもインパクトドライバーは組み立て家具にも使えるし無駄にはならない。
逆にDIYにのめり込んで見た目にこだわるようになってきたらトリマー等の工具を追加すればよいと思う。
でもこれはあくまでも自分の意見であって『正解なんて何一つない』
DIYは楽しむことが一つの目的なので、本人が楽しめるのであれば順番なんてどうでもいいし買わなくたっていい。
丸鋸ではなくノコギリで木を切ることの方が楽しい人だっているのだから。
すっかり脱線してしまったが総合評価は非常に良いインパクトドライバーだった。
気になる方は是非お近くのコメリまで足を伸ばして実機を触ってみてほしい。
今日はここまで!
それではまた!
コメント