【DEKO】日本未発売!アーク 溶接機で初心者が遊んでみた!100Vでどこまでできる?

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【DEKO】日本未発売!アーク 溶接機で初心者が遊んでみた!100Vでどこまでできる?

はいども、ストロクです!
今回は『DEKO』から提供していただきました『アーク溶接機』を紹介していきます٩( ”ω” )و
実は以前から『 溶接機欲しいなぁ…(´・_・`) 』と思っておりましたので、今回提供していただけたのは地球を3周したぐらい嬉しかったです!

なんだか溶接って敷居が高いですよね(^^;)
最近は比較的安い溶接機も販売されておりますが、『上級者じゃないと使いこなせない』というレビューが散見されたり、『AC200Vじゃないと使えない』とか言われていたり…

こちとらバリバリ初心者で100Vオンリーやっちゅうねん。

ということで試すには絶好の機会!
初心者が100Vでどれだけできるのか?
是非これだけに焦点を当ててご覧ください。
じゃないと怪我するよ?w
それではいってみよ~٩( ”ω” )و

そもそもAC100V・AC200Vって何なの?

そんなもの知ってるわ~!
って方は読み飛ばしてくださいw
ですが本機の説明において重要ですので、なるべく簡単に記述しておきます。

まず『100V』と『200V』ですが、V=ボルト(電圧)です。
特別な契約をしていない限り、一般家庭ではAC100Vの契約が普通で、よく見るコンセントも100V仕様となっています。
200V契約をする場面と言えばエアコンを設置する時が多いのではないでしょうか?(我が家にエアコンはありませんがw)
最近ではAC100Vのエアコンもよく見ますが、昔は200Vの製品ばっかりだった気がします。

次に『AC』と『DC』について…
ACとは『交流』のことで、大きさと極性(向き)が周期的に変化する電流です。
1秒間に電流の極性が変わる回数を周波数といい、Hz(ヘルツ)という単位で表してます。
一般家庭のコンセントでは、東日本は50Hz、西日本では60Hzになっていて、富山県・長野県・静岡県あたりを境目に東日本・西日本と区切られています。

ここでピンときたそこのアナタ、天才です(ΦωΦ)

『大きさが周期的に変わるのであれば、電圧も100Vオンリーじゃないのでは?』
その通りです。
ですので100Vというのは簡単に言えば『平均値』を表しているに過ぎないです。
この値を『実効値』と言います。
ですのでプラグ形状が合えば、AC110Vも国内で使用することができます。(周波数は注意してね?)
USプラグは日本のプラグと同じ(厳密には違うけど)なので、家庭用コンセントで使用できますよ(ΦωΦ)

少し話が脱線しましたが次にDC。
こちらは『直流』のことで流れる向きが常に一定で変わらない電流です。
身近にあるのは『自動車』で、一般車であればDC12Vのバッテリーが搭載されております。
実は家庭内で使用される電化製品等もDC駆動の物が多いのですが、本体内部でACからDCに変換して電気を取り込んでおります。
ちなみに外に露出しているのが『アダプター』です。
この役割のおかげでAC100Vコンセントに挿すだけで使用できる…そんな仕組みです。
それと直流には決まった『極性』がありますので、『+』と『-』が一定です。
小学生の時、乾電池と豆電球を使った授業を経験された方がほとんどかと思いますが、まさにアレですw
直流は『+』から『-』方向に電気が流れます。
交流は一定ではないため、コンセントプラグはどちらの向きでも差し込めます。
※実際には交流にも『接地』・『非接地』が存在しますが、ごっちゃになるので割愛しますw

最後にまた少しだけ脱線しますが、ワット計算は…
電流(A)×電圧(V)=消費電力(W)です。
一般家庭で使用しているコンセントの最大W数は1,500Wまでとなっており、AC100Vというのも前述の通り国内では決まっている規格なので…
15A×100V=1,500W

MAX使用電流は15A(アンペア)となります。
※ただし交流は一定ではないこと等、一定数のマージンが必要なので、ブレーカーは20Aの物が付いていることが多いです。

上記の知識だけあれば本記事の理解には困らないと思います…多分w

DEKOについて

DEKOのHPより抜粋

DEKOのホームページを見てみると様々な工具類を取り扱っている会社です。

DEKOホームページ

本拠地は中国の会社で、調べてみると各地に販売店があるっぽいですねー(ΦωΦ)

なんだ中国かぁ…と侮る事なかれ。
もはや我々が普段使用している物で中国製品が含まれていない物を探す方が難しいです。
『日本製』と書かれた品物でも、部品自体は中国や台湾など海外製の物が多いのが現状。
電動工具に限らず、中国製品が幅を利かしている昨今、本拠地を中国に構える企業のメリットはユーザーにとっても大きいと思います。(製造コストの面です)

自分は中国製品に肩入れするつもりもなければ邪険にするつもりもなく、『良い物は良いし悪い物は悪い』とフラットに考えております(ΦωΦ)

また話が脱線してた…( ゚Д゚)w
上記ホームぺージを見て頂ければわかるのですが、日本向けでは主にこんな工具を取り扱ってます。

溶接面が怖いw

悪役怪人のような人物とダンディーな男性に目が行きがちですが、工具を見てやってくださいw
日本向けの商品は上記ですが、海外向けには丸鋸やジグソー等の基本的な電動工具も取り扱っているようです。
このレーザーガイド付きのジグソー、欲しいです(ΦωΦ)

ヨーロッパ向けになっているのでEUプラグなのかな?
詳細が分からんので日本での使用は難しいと思うのですが、ベースもしっかりしてそうだし良さそう…
今度DEKOさんに問い合わせてみようと思っていますw

あとこの両手持ちが可能な丸鋸…

両手持ちが可能な丸鋸

こちらは定格電圧が230Vということで見送ったのですが、カッコ良くないですか?
レバーがオレンジなのもオシャレでデザインが好みです(ΦωΦ)

とまぁこんな感じで眺めてみるのも楽しいホームページですので、一度見てみてください!

溶接機の内容物・仕様

入ってた物

前置きが長くなりましたが本題に入らせていただきますw
今回ご紹介するのはDEKOの『DKUS-MMA200A』というアーク溶接機です。

箱に少々ダメージがありましたが、それもそのはず…
日本国内未発売の溶接機になるので、輸送に2か月もかかりましたw
過去最高と言っても過言ではないぐらい、めちゃくちゃ頑丈な梱包で送っていただき感謝しておりますm(__)m

中に入っていたものはこんな感じ。

・溶接機本体
・溶接棒ホルダー
・アースクリップ
・電源変換プラグ(3ピンUSプラグ)
・ハンマー&ブラシ
・説明書

基本的な物は揃ってますので、溶接棒があればすぐに作業できる感じですね!

仕様

本溶接機の仕様は下記の通りです。

【型番】DKUS-MMA200A
【入力電圧】AC110・220V(今回はAC100Vで使用します)
【消費電力】7.8kw
【無負荷電圧】60V
【電流範囲】10~200A
【デューティー比・使用率】60%
【溶接棒の径】Φ1.6~5.0
【保護等級】IP21S
【重量】6.5kg
【本体サイズ】48×16×30cm

長くなるので動画内では詳しく説明しませんでしたが、本記事では少しだけ解説していきますw
まず消費電力ですが、AC220VでMAX出力した際の消費電力を示しています。
※ちなみに出力は電流範囲ってところの10~200Aですので、MAXだと200A出力ということになります!
7.8kw=7,800Wです。恐ろしい消費量( ゚Д゚)
次にデューティー比ですが、これは使用率を60%に抑えてくださいね?ということです。
簡単に説明すると10分間の内、6分間はアークを発生(溶接)してもいいよってことですね(ΦωΦ)

そして説明書の他にも本機背面にこのような記載があります。

これは一次側、二次側を細かく表しているのですが…ごっちゃになるので割愛しますw
ストロクはこの表を見て、AC100Vで通常の家庭用コンセントを使用する場合、本機だけで考えるならばMAX出力は90Aと判断しています。(ちょいW数超えますが…)
でも照明なども使用しているのでMAX70Aくらいで運用していく感じです。

※今回は自分の考えの答え合わせをするために、あえてブレーカーを落とすまで出力を上げますw

その他用意した物

溶接ヘルメットはもちろんDEKO製をセレクト!
自動で遮光してくれるタイプなので両手がフリーになり、とても作業がしやすいですね~!
そして『ダークブルー色』を選んだのに真っ黒が届いた溶接エプロンw
アマゾンのレビューで『くっさ』って書かれているのが気になりましたが、届いたものは臭くなかったですw
でも革の表裏を間違えて縫製したのか表面が黒で裏面がダークブルーでした( ゚Д゚)
返品交換面倒だし、色は重要じゃないので…まぁいいっすw

あとは作業小屋を保護するために『レンジガード』や『スパッタシート』を用意しました٩( ”ω” )و
スパッタシートはフェルト状の物が好ましかったのですが、安くなっていたのでツルツル素材の物で妥協…
結果、スパッタは少々転がりますがレンジガードがあるおかげで大丈夫でした!

それと気を付ける点は、室内で作業する場合は換気しないとマズいので注意です!
※今回は排煙設備にHEPAフィルター&不燃フィルターを入れてガンガン吸ってます。
動画撮影時は溶接用の使い捨てマスクを使用していましたが、フィルター交換式のマスクを購入しました…今思うと最初からこれにしていれば良かったです(^^;)

そんなこんなでセッティングをすると…

こんな感じになりましたw
完全に鉄板焼きをするスタイルになったため一人で笑いましたがw
一人で作業する時はレンジガードを溶接台の上にセットしています。
撮影時は暗くなってしまうため下に降ろさなきゃいけない感じですね…効果半減(^^;)

使ってみる

使用する溶接棒はSUZUKIDの軟鋼用被覆アーク溶接棒Φ2.0です!

ちょっと写真が暗くてスマン

3.2mm厚の鉄板に1mm厚の角パイプを溶接するには径が太いのですが、近所のホームセンターにはこれしか売っていなかった…(^^;)
しかもラスト1箱…我が財力をもって買い占めてやりましたわ。

で、角パイプは溶接台となる鉄板の裏面に溶接します。

出力アンペアは50Aからスタートし、徐々に上げていきました(ΦωΦ)
最終的には100Aまで上げてます。(あくまでも実験ですので真似しないほうが吉)

出力は本体のツマミを回すだけで簡単に設定できます!

使用方法ですが…
①本体裏面にある電源スイッチをONにする。(電気が流れるのでホルダー・アースクリップの取り扱いには注意です)
②出力アンペアを調整する。
③アースクリップを溶接台に挟む。
④ホルダーに溶接棒を取り付けて溶接!
こんな感じ。

少し見辛いですが画像右側に映っている『溶接台に挟んでいるクリップ』が③のアースクリップです。
そして右手に持っているのが溶接ホルダーで
溶接機 ⇒ 溶接ホルダー ⇒ 溶接物 ⇒ 鉄板溶接台 ⇒ アースクリップ ⇒ 溶接機
というように電気が流れています。
※電気を流してアークを発生させるために溶接台は金属でなければなりません。
この『電気が流れている』という意識が事故防止に役立つと思いますので、これから始められる方は注意して作業しましょう!(自分も含めてねw)

今回は初めてのアーク溶接だったので、練習ということで鉄板に縁を取り付けましたが、正直見せられる出来ではないですw
強度が必要な訳でもないので、とりあえずくっ付けばOK!という精神でやってます。
いやそうじゃなきゃやってられん。

縁を付け終わった後、練習が必要だと分かり(おせーよw)動画内で少しだけ練習してみましたw

そもそも溶接棒を直線に動かすことができていないと思って、まずは直線を引いてみました。
画像左側からスタートして右側がラストなのですが…まーヒドイw

溶接をした後は、スラグ(ノロ)を叩き割って…

ワイヤーブラシでゴシゴシします

すると、まー綺麗!
溶接は汚いね!ってなりますw

なんですかね、このミミズ (´・_・`)
溶接をした部分を『ビード』と言うのですが、これはビードじゃないですね、ただのミミズです。
真面目な話、初溶接にしても下手な方じゃないかな?
我ながらセンスの欠片も感じないですねw
こんな自分が今後どう成長していくか…乞うご期待w

結果AC100Vでどうだったの?

出力を100Aまで上げてみましたが、先程の最終ミミズでブレーカーが落ちました。
ちなみにブレーカーは20Aです。
正直、事前の計算ではもっと早く落ちると思っていたので、内心は『早く落ちろよ…』って思ってました(^^;)
ブレーカーって電流がオーバーすると遮断されるのですが、流れる電流が定格電流の何%かによって落ちるまでの時間が違うのです。
割とギリギリを攻めていたので落ちるまで時間が掛かった…と考えるのが妥当でしょうね。

今回の実験を行った結果ですが、自分の認識で間違いはなく、冒頭で説明した出力A数で使用すれば問題は無い…と思いました。(責任は持てないよ?w)

ちょっと勘違いしないでいただきたいのが、『ブレーカーが落ちなければ大丈夫』ではないです。
コンセントも屋内電気配線も実際に書かれている数値よりは耐えられるように設計されています。
しかしながら『安全を見越した数値』を超えることになってしまうので、何かしらの劣化があったりすると発熱 ⇒ 発火 の危険があります。
※屋内電気配線が2.0mmではなく、1.6mmが使われていることも多いので、そうなるとマージンも少ないです。
その時にはショートするので即時にブレーカーが落ちるとは思いますが、もしブレーカーに不具合があって落ちなかったら…アウトです。
ですので今回のようなテストはマネしないようにしたほうが吉です。

って怖い事を連発してしまいましたが、結果はAC100Vでも十分安全に使えます٩( ”ω” )و
分厚い物を溶接するとなると、かなり出力を上げなければならないため厳しいかと思いますが、今回試した3.2mm厚程度なら十分すぎる性能でした!
60A~70Aで十分溶接できる感じだったので問題無いかと思います(^_-)-☆

ちなみに今回提供して頂いた溶接機はMAX出力200Aの溶接機ですが、MAX出力160Aの溶接機はAmazonで販売されておりますよ~!
ってかAC100Vで使用するなら安いしこっちの機種で十分ですw

【DEKO】MMAアーク溶接機160A

これも普通にカッコ良くないですか?
DEKOさんのデザイン、自分は好きな物が多いですね~(ΦωΦ)
今回紹介した溶接機と使い方は変わらないので、これからチャレンジしようと思っている方はチェックしてみてください(ΦωΦ)

今日はここまで!
それではまた!

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