5秒で装着できるプランジベース用サークルカット治具の作り方!【DIY治具】

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【脱着簡単】サークルカット治具の作り方!※メインはプランジベース用です【DIY治具】

『トリマーでサークルカットしたい!』
そう思ったことはありませんか?
私はあまりありません( ゚Д゚)w
そもそも円を切る機会ってなかなか無いんですよねー(^^;)
いや、あるにはあるんですがジグソーで事足りるというか何というか…

だがしかし!
今回は初めてこう思ったのです!

プランジベースを使ってサークルカットしたい!

使っている内にこのプランジベースがお気に入りになってしまった…
これが全ての始まりでした。


そう、これはもはや男のロマンと言っても過言ではないのです。

最初はこんな気持ちでしたが今ではそれなりの使用頻度です…あったら使うっていうw
まーそんなもんですね( ゚Д゚)
でもこう思えるのは…

脱着が簡単だからです!

これはマジで間違いない。
取り付けが面倒だったり時間が掛かるのであれば使用頻度はガクっと下がります(^^;)
ということで脱着簡単をコンセプトに作っていきまっしょい٩( ”ω” )و

プランジベースの粗を直す

このプランジベースは実用にそこまで支障はないものの、若干の粗がありましたので先に直してしまいます!
◆まず第一の問題『ベース自体が若干カタつく』

これは平面に紙やすりを貼り付けてプランジベースをグリグリ動かして直しました!
カタつきが完全に無くなるまでグリグリグリグリ…
底面のツヤは無くなりますが精度がアップします٩( ”ω” )و

◆第二の問題『集塵ノズル取り付け時はガイドが入らない』

流石中華製。何にも考えてねーなクソがっ!
って思ったのは内緒です( ゚Д゚)
集塵ノズルを取り付けると干渉してしまい、ガイドの金属棒が入らなくなってしまうんですよね~(^^;)
まー今までは大して影響がなかったのですが、今回はここを使いたいので話は別。
集塵ノズルを削る手段もあったのですが、ノズルのプラスチック自体が薄いのと削るのも面倒…
ってことで今回は溶かして成型しました(ΦωΦ)

干渉部分を火で炙って…

炙ってると泡が出てくるので、すかさず丸棒を押し当てます。

これを繰り返して成型していくと…

見た目は汚いですがこんな感じになりますw
ちなみに3分ぐらいで終わると思うので作業はめちゃくちゃ楽ですw

ガイドの金属棒が通れる道を確保できればスッポリ収まります!

見えない部分だし見た目は気にすんなって事です(ΦωΦ)
これでとりあえずプランジベース単体の問題はクリアです(^_-)-☆

主な材料

①シナベニヤ 300×400×9mm厚

②パイン集成材の端材 25mm厚

③リベットピン Φ8×85mm×2本

これは使わなくてもいけるのですが今回は急遽使用しました↓
④シナベニヤ 4mm(使用したのは150×300mmくらいかな?)

あとはビスや鬼目ナット等の細かな部品も使いましたが主な材料はこんな感じです!
※細かいのは都度説明します。

固定パーツの製作

ではサークルカット治具の製作に入っていきます!
まずはプランジベースを固定するためのパーツ作り!

使用するのはパイン集成材。
形や大きさは正直センスですが、センスのないストロクの場合は下記寸法になりました。

13cm×4.2cmという中途半端でセンスのない寸法w
結果的に個人的には丁度良かったと思ってるので存分に真似してくれ。

これをカットして…

次はプランジベースのガイド金属棒が入る幅に合わせて、側面に8mmの穴を2箇所開けます!

間隔が8.3mmという微妙な寸法だったので、中心から4.15mmずつ振り分ける感じ。
そして高さは床面から1.2cm上がった位置に穴開けします。

ここは結構大事な部分なので、しっかり寸法を測って穴の位置を出しましょう!

穴を開けるとこんな感じになります。

穴にはリベットピンを挿し込むのでしっかりと貫通させましょう!

次に底面の中心にトリマーで8mm幅ぐらいの溝を掘っていきます!
先程リベットピンの穴を開ける際、底面から1.2cmを測りましたので表裏を間違えないように気を付けましょう!

この作業は今まで製作した小道具達が役に立ちます(ΦωΦ)
刃の深さを調整して…

トリマーテーブルで位置の調整をします。

で削ります。

深さは8mmぐらい掘りました!

ここにはM4サイズのステンキャップが入るようにします。
余裕で通る事を確認し、次の作業へ進みます!

次はプランジベースの側面に合うように形を成型します!

ジグソーで粗々カットしてからサンダーで形を整えました(^_-)-☆

ついでに角や表面もサンディングすると見た目も美しく仕上がるかと思います٩( ”ω” )و
仕上がりはこんな感じ。

こんなもんかな?
って思ったら実際にリベットピンを通してプランジベースに固定してみましょう!

なんとなく良さそうですよね?
実際には固定ができればOKなのですが、ここで一番大事なのが底面がプランジベースと同じ高さになってる事!

出っ張ってもダメだし引っ込んでてもダメ。
先程の寸法通りに製作すれば、パーツの方が若干出っ張るハズなので少々削って微調整しましょう!
※本当に若干ですし少々です。削りすぎには注意。

土台の製作

土台には9mm厚のシナベニヤを使用します。
そして何とも説明し難いのですが下記のように線を引きましたw

まず画像の左側(赤字の部分)は先程作ったパーツをプランジベースに取り付けた状態でシナベニアの上に置き、そのまま周囲を罫書きます。
トリマーの刃が出ている穴は45mmのホールソーでくり抜く感じにするので45mmとしました。(黄字の部分)
そして問題は右側なのですが…

フィーリングですw ※いやこれマジです。

適当に右端まで伸ばして最後はコンパスで円を描きました(^^;)
正直この形はどーでもいいですw
問題は中心線から1cmずつ振り分けた幅2cmのライン。(青字の部分)
これは結構重要なのでしっかり線を引いておきましょう!

この形にカットするのですが、シナベニヤが小さくなってしまうと作業し辛くなってしまうので先にくり抜く部分をくり抜いてしまいます!
くり抜く部分は『トリマーの刃が出る円』『幅2cmのライン』です。
幅2cmのラインは『円から⇒右側先端の手前』までなので当たり前ですがシナベニヤを分断しないように気をつけましょう!

円を45mmのホールソーでくり抜いて…

幅2cmラインをトリマーでくり抜きます!

9mm厚なので3段階に分けて3mmずつ削っていきました!

こんな感じでくり抜ければOK!

先端は少し余裕を持つぐらいで止めましょう!

最後に周りを丸鋸でカットして…

はい、これでOKです٩( ”ω” )و

次に先端の先細り部分に『4mm厚のシナベニヤ』を重ね貼りします。
まずはカットした土台に合わせて罫書きましょう!

『幅2cmライン』ですが、4mm厚シナベニヤの方は『幅8mmライン』にします!
これ結構大事な部分ですので間違えないよう注意です(ΦωΦ)

先程と同様にトリマーで削っていきます!

先端部分に貼り付け…なので端から削っていく感じですね!
最後に丸鋸でカットして…出来上がりはこんな感じ。

2枚のパーツをボンドで貼り合わせます!

貼り合わせたらクランプ固定して放置しましょう!
ここはボンドのみで固定させるのでテキトーな端材を挟んでガッチリ固定っす( ゚Д゚)

完璧に乾燥したらクランプを外してプランジベースを載せてみます。
この時にプランジベース側の8mm溝と土台側の8mm溝がピッタリと合うように載せ、もう一度プランジベースの縁を罫書きました!
さしずめ土台の最終チェックといったところですね(ΦωΦ)

溝同士がピッタリと合っているところ
不要な部分を再確認

これで完全に不要な部分が分かりましたね!

あとは線の通りにカットして…

サンダーで面取り&形を整えて…

土台の完成!

今回のサークルカット治具で一番肝になる部分ですので、これが出来たら完成と言っても過言ではない!
…と思うw
とりあえずこれで土台は完成です!
おつかれっした!

ノブの製作

以前詳しく紹介しましたが、サイズが違うだけで作り方は全く同じです↓

ただの円でも問題はないのですが、やっぱり凹凸をつけた方が回しやすいかと思います!
円周上に穴を開けて…

ホールソーでくり抜きます!

あとはヤスリで形を整えてあげれば…

こんな感じの仕上がりです!
ただのノブなので少しぐらい歪んでも全く問題ありません。
回せればOK!

最後にM6の鬼目ナットを叩きこんで完成です!

はい、たったこれだけ。

白飛びしまくりでスマン

塗装&接着固定

粗方パーツが出来上がりましたので、お好みに合わせて塗装しましょう٩( ”ω” )و
今回は脱着部分のパーツと先程作ったノブを塗装しました!
※本当はもう一つ後から塗装しましたw

使った塗料はいつものやつです↓

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結構良い感じですね♪

次に塗装が乾燥したら接着剤でリベットピンを固定します!
※プランジベース以外でも使用したい場合はあえて固定しないのもアリ。

瞬間強力接着剤を塗ってピンを挿し込みましょう!

無いと思うけど向きを間違えないように注意です!
挿し込んだら念のためプランジベースに取り付けてから放置しましょう!

固まったらドンドン進みます(ΦωΦ)
次はこの状態のまま土台に接着仮固定します!
これは木工用ボンドですね~!

あとは位置を合わせてペタっと貼り合わせます!

貼り合わせたらクランプで固定して放置しましょう!

だいぶ出来上がってきましたね~(ΦωΦ)

可動部を作る

サークルカットの肝となる可動部を作っていきます٩( ”ω” )و
ここは円の半径を決め、かつ支点になる部分ですので心して掛かりましょう!
と言っても本体とは違い、容易に作り替えもできる楽勝な部分でもあります( ゚Д゚)

本体開口部の幅、ノブの位置関係を再確認し大きさを決めます。
今回は幅19mm、長さ120mmで切り出すことにしました!
使用する材料は土台で使った9mm厚のシナベニヤ。
ということでサクッとカット完了!

必ず本体裏面に嵌め込んでスムーズに動くか確認しましょう(ΦωΦ)

丁度良い大きさを切り出したら穴の位置を罫書いていきます!
まずはカットしたパーツにセンターラインを引きます。

次に両端から1cmの位置と片端から4cmの位置、計3箇所に点を落とします!

この点に穴を開けるのですが、一番右だけ穴の大きさが違うので注意です!

・一番右はM6鬼目ナットが入る大きさ(今回は9mmの穴)
・あとの2箇所はM4鬼目ナットが入る大きさ(今回は6mmの穴)

鬼目ナットのタイプによって下穴が違うので、その辺りは臨機応変にお願いしますm(__)m

上記画像と左右が逆になっちゃったけど出来上がりはこんな感じ。

さらに鬼目ナットを打ち込むと…

こんな感じになります٩( ”ω” )و
シナベニヤが9mm厚なので鬼目ナットが出っ張ってますね~( ゚Д゚)
ということでグラインダーで削っちゃいましょう٩( ”ω” )و

こんな感じでゴリゴリ削ります( ゚Д゚)
出っ張りは1mmなのであっという間に削れますが綺麗に削るのは難しいです!
とはいえ見える部分ではないのでテキトーに削りますw

真ん中は削らなくてもOK!
さらに一番右のM4ナット部分は皿ネジを入れるので面取りもしちゃいます!
出来上がりはこんな感じ。

皿ネジの頭が埋まればOKっす。
最後にサンダーで角を落として形を整えましょう!

ってか角を落とさないと先端部分に上手く収まらないんですよね~( ゚Д゚)
なので見た目というよりも機能的な問題なので削るのは割と必須。

最後にこのパーツも後から塗装したことを付け加えておきますw
何となくなので別にしなくてもOKです( ゚Д゚)

最後の仕上げ

仮固定状態の本体を裏からビスでガッチリ固定します!
穴の位置は角から1.5cm×1.5cmぐらいの位置にしました(ΦωΦ)

ここまできて割れてしまったら元も子もないので下穴を開け、ネジ頭が埋まるようにザグリ加工してからビスを打ち込みましょう!

これで外れることはありませんね!

続いてノブを作ったのにまだボルトがありませんので、M6のボルトを2.2cmの長さでカット!

切ったボルトは可動パーツのM6部分に接着剤を付けて固定します。
※下部に出っ張らないよう注意です!

手で隠れていますが左端にはM4皿ネジ、真ん中にはM4ステンキャップ、一番右にM6ボルトって感じの並び順です(ΦωΦ)
M6ボルト以外はただのネジなので可動します。これがミソ。
そして皿ネジとステンキャップの先端を少し尖らせてます。これもミソ。ミソばっか。

そんなこんなで全てのパーツ製作が終了です٩( ”ω” )و
おつかれっした!

組み上げ

可動部分のパーツを本体に組み込みます!

色塗りました!

本体裏面から嵌め込んでM6ボルトが表側に出るようにします!

ちなみにM6ボルトは本体の先端側になりますよー!

このM6ボルトにノブを取り付けます!
これで可動部パーツの位置が固定できるようになります٩( ”ω” )و

続いてサークルカットの支点となる『M4ステンキャップ』と『M4皿ネジ』の取り付けです!
これは状況に応じてどちらか1つを取り付ける感じ。
円を描くのに支点は2つ要らないからね~( ゚Д゚)

まずは『M4ステンキャップ』の取り付け位置から!

上記画像の赤丸部分に取り付けます!
ノブに近いほうですね~(ΦωΦ)

ステンキャップなので手で回せるのがミソ。
これでピンの出っ張りを手で調整できます(^_-)-☆

そしてここでやっと説明ができるのですが、ステンキャップが入った状態でも半径の調整が出来るように溝幅を調整してたんです(^^;)

プランジベース固定部分の溝もステンキャップが通るように…です!

とは言ってもノブがぶつかるのでこれが限界です。。

じゃ~これより小さな半径の円は切り出せないの?
っていうことになってしまうので、ここでM4皿ネジの出番です!

赤丸の部分にM4皿ネジを取り付けます(ΦωΦ)

両方ピンを取り付けるとこんな感じ。

M4皿ネジを使用する時はステンキャップを外して使用してます!
でも実際に常用しているのはステンキャップの方ですね!
理由は小さい半径の円を切るならホールソーでくり抜いた方が早いからです( ゚Д゚)
ホールソーのサイズより大きな円を切りたい場合に使う事が多いので、普段はステンキャップの方を使ってる感じです!
なのでM4皿ネジは普段外しています(^^;)

続いてプランジベースの取り付け方法!
これが今回の肝!

①プランジベースのガイド穴に治具の金属棒を通す

②プランジベースのガイド固定ツマミを回す

③終わり!

この仕組みじゃなかったら二度とサークルカット治具を装着しない自信がありますw
それほど楽!

使用方法

円を切りたい中心点に4mmの穴を開けます。
材料がそれなりに厚い場合は貫通させなくても大丈夫!

ほんの一例ですよ?

半径を調整してピンを穴に挿し込みます!
※今回はステンキャップの方を使用してます。

プランジベースは先に取り付けても後から取り付けても構いませんが、刃の深さを調整する必要があるので先に取り付けていることの方が多いですね~!
この辺りはお好きにどーぞ。

あとは刃を回転させてプランジベースを押し込み、治具を押さえながらプランジベースをゆっくり回転させていくだけ!

同じ中心点を使用して半径だけ変えてあげれば平行な円が描けます٩( ”ω” )و

プランジベースは材料の途中から容易に刃を入れることができるので安全性が高いです!
そして集塵機を取り付けて使うと本当に幸せになれると思います(^_-)-☆
他の治具より使う機会としては少なく思うかもしれませんが、作ってみると楽しくて意外と使いますw
なので是非ともチャレンジしてみてほしい一品です٩( ”ω” )و

ということで今日はここまで!
それではまたっ!

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